こんにちは!はちみつです!
 私が志願理由書を完成させるまでの過程で第一回の記事で述べた内容とは別に、今回は当時の私が知りたかった書籍の選び方と入手について焦点を当てて行きます。
  • どんな書籍を選んだの?
  • 書籍の入手はどうしたらいいの?
書籍の選び方
 まず最初に、ここで述べておきたいのは「本の読み方」です。読むペースは人それぞれです。速くても遅くてもよいのです。無理に最後まで読了しなくてもよいのです。読み飛ばしてもよいのです。

 そして、色々手に取ってみて「面白い」と感じる本と出合うことです。これが一番大事です。タイトルや表紙のデザインに惹かれたから。商品レビューが良かったから。著者の出身校が志望校だったから…手に取る理由はなんでもいいのです。
 ただし、第一回目で述べたように内容は入門書レベルにとどめることをオススメします。
入門書レベルの本を読んでいくことで、さらに深い領域の本を読むことができるようになるかもしれません。
 しかし、概要をまとめ、自身の視点から詳しく論評するレベルのことが、その分野を学ぶために出願する人に求められはしないというのが私の見解です。
 実際に私が題材に選んだ書籍は誰でも手軽に手に取れるような入門書レベルの内容で、とても読みやすい印象を受けました。しかし、筆者の考えは「はじめに」や「あとがき」でしっかりと述べられていました。こういったところを読んで、論評できそうな部分が見つかったりします。
再度本文を読んでみると本文中に論評できそうな部分が新たに発見できたりもします。

 題材となる書籍が決まったら、新版が出ていないかインターネットなどで確認しましょう。新版が既に出ているものは、ただ版が古いだけで、参考文献として不適切なのです。レポートや論文では減点または不合格の対象となりかねません。これは要注意です。
 故に設問の趣旨から考えて新版が出ている場合はそちらを入手しましょう。法律の場合、法改正などにも気を付けなければなりません。
 どの学問領域においても往々にして「変わりにくい分野」と「変わりやすい分野」がありますので、論評の題材はなるべく「変わりにくい分野」で探すのが良いでしょう。

書籍の入手について
 最初は購入して書籍を入手していました。しかし、これでは出費が止まりません。
 皆さんには初めに図書館巡りをして休日を過ごすことをオススメします。そして自分のお気に入りの図書館を見つけてください
お気に入りを見つけたら図書館を利用し書籍を入手していってください。
 本を借りる場合、最初は1冊借りてみて、自分の読み進めるペースを把握し、慣れてきたら貸出期間を考慮して丁度良いと思う冊数を借りましょう本格的に論評する時には、読了済みの本を幾つか読み比べることになると思うので、そういう時は上限まで借りるというのも視野に入れましょう

 図書館の本で気を付けたいのが、発行年や版数です。本があまりに古すぎたりすると、現在のセオリーとは逸れたものがあったりします。こういった書籍の内容を「これが今のセオリーです」のように述べてしまうとこれも、新版が出ているのに旧版を参考にしてしまったのと同じくらい…いいえ、それ以上に致命的です
 ですから、最初の頃こそ、なるべく新しいものを手に取るようにしましょう。その基礎知識をもとに、年代の古いものということを理解しているアピールした上で、現在との差を比べるのは有効ですここは図書館のメリットという見方もできます。
 実際に私は1⃣の中で約24 年も前の本を(法学に興味を持ったきっかけとして)取り上げました。2⃣題材にはしていません。それを論評の対象としていたら恐らく落ちていたでしょう。

 話が逸れてしまいましたが、もし図書館のものよりも、新しい版が出ていたり、論評の展開に関連しそうな新しい年代の書籍があることがわかった場合、それは必要最低限の出費として購入すべきです
ここまで購入の理由が明確であれば買って後悔する買い物ではないと考えます。
買わなかったことによるリスクの方が高いといっても過言ではありません。
 
まとめ
  • 色々手に取って「面白い」と感じる本と出合う
  • 筆者の考えは「はじめに」や「あとがき」で語られやすい
  • 図書館で探すなら「変わりにくい分野」のものが論評の題材に向いている
  • 書籍の発行年や版数には充分に気をつける
  • 基礎は発行年や版数の新しいもので身につける
  • 幅広い年代の書籍を比較できるのが図書館のメリット
  • 図書館にはないが論評に関係しそうな書籍は購入の価値あり
 いかがでしたでしょうか。今回は実際に志願理由書を完成させる題材の選び方と入手方法を中心に、図書館を利用する中で、私が気を付けていたことや重要視していたこととその理由などをまとめました。参考になれば幸いです。