はじめまして!はちみつです!
 慶応義塾大学通信教育課程 2020年度74期生 法学部 正科生 甲類 特別課程 に10/1より入学致しました。
本ブログは学習状況における自己管理を主な目的としています。
しかし、まだ教材すら手元にないので、今回は出願について重要な、志望理由書を振り返ります。

志望理由書

1⃣志望した学部・類で何を学ぼうとしているのか、①過去の学習経験、②将来の展望、のいずれにも触れながら、具体的に述べなさい。(720 字以内)
2⃣自分の学びたい学問領域に関わる書籍を一冊選び、概要を簡単にまとめた上で、自身の視点から詳しく論評しなさい。(720 字以内)
3⃣なぜ慶應義塾大学の通信教育過程を選んだのか述べなさい。(150 字以内)¹⁾


 2020年度はこういったものでした。私はすぐ書けず、悪戦苦闘しました。
それでも、赤本のように模範解答はないので、自分で書くしかありませんでした
そこで私は【アドミッションポリシー(入学者受入方針)】を参考にして構成を考えることにしました。
ここには〈どのような学生を求めているか〉が記されています。

・さまざまな事情で、通学過程に通うことが困難であった人、あるいは現に困難な人。
・職業生活を終えたが、その旺盛な向上心をさらに満たしたいと考えている人。
・職業生活の途上で、自らの学歴を高度化することによって、職業的なステップアップを考えている人。

……当該学部に入学するための一定の読書歴と、今後の勉学計画・研究計画について、明確なプランを持っていることが求められます。入学後、円滑に勉学を進めていくための、基本的な学力、とくにアカデミック・ライティングのために必要な日本語能力を求めます。²


 これらを踏まえて1⃣~3⃣を見てみましょう。

1⃣について
 ①過去の学習経験(当該学部に入学するための一定の読書歴があること)、②将来の展望(今後の勉学計画・研究計画について、明確なプランを持っていること)を示しつつ、志望した学部・類で何を学ぼうとしているのかを述べなさい。と考えたところ、学習経験の指す意味の具体性が高まり書き易くなりました。

2⃣について
 自身の視点から詳しく論評するためには、やはり一定の読書歴が必要に感じます。一定とはどれくらいでしょうか。

〈基本的な学力〉とくに〈アカデミック・ライティングのために必要な日本語能力〉を求められているので〈アカデミック・ライティングのために必要な日本語能力〉を基本的な学力として捉えているとすると、入門書以上の深い内容は求められていないと考えられます。

 書籍の難易度は入門書レベルで良さそうです(私は入門書レベルのものしか手に取ってません)。
但し〈アカデミック・ライティングのために必要な日本語能力〉があることを示さなくてはなりません。では〈アカデミック・ライティング〉とは何でしょうか。

 私は、大学生になってから書くものとして代表的な〈レポートや論文の作成〉に読み替えて考えました。そうすると、2⃣そのものが「入学後、円滑に勉学を進めていくための、基本的な学力、とくにアカデミック・ライティングのために必要な日本語能力」を推し量るための設問だとわかります。

 故に、ここで必要なのは〈レポートや論文の作成のための作法〉であると考えました。作法とは何でしょうか。

 私はまだ未熟故、100%の正解をお伝えすることはできませんが、私が気を付けていたことは〈自分の感情を文章に込めないこと〉です。感情を込めた場合、それは〈論評〉ではなく〈感想文〉となってしまいます。

 私が用いた方法は〈筆者とは別の視点から考え、その結果、自分の考えは筆者の考えと一致する〉というプロセスを示し〈一致する点における、筆者の考えの妥当性を主張する〉というものです。筆者は自分の考えを書籍の中で展開します。そのプロセスとは違うプロセスをたどり、同じ結論に至ることは「自身の視点から詳しく論評する」を満たすと考えました。とある理系学部にいた頃の経験が参考になりました。
 他には〈他の著者の考えを引用し、参考文献を載せ、批評する〉ことで自身の視点から詳しく論評するという方法もあります。こちらの手法ついては『アカデミック・スキルズ―大学生のための知的技法入門 第3版』³⁾で、より詳細に取り扱ってくれています。理由書作成の際にいろいろなところで力になってくれた一冊です。作法については本書で学びました。

 私がここで気を付けていたことが充分だったかどうかは、合格した今も、豪語できるほどの自信はないですが、参考になればと思います。

3⃣について
 ナカグロの3項目において、自分の当てはまる部分について述べることが求められていると考えました。字数制限で唯一悩まなかった設問です。720 字は意外にも少なく、字数超過という現実に、かなり悩みました。
求められる内容を漏れなく詰め込めた時は達成感がありました。

まとめ
・1⃣、3⃣は感情を込め、求められた内容を盛り込む。
・2⃣は書籍の概要をまとめ、〈感想文〉ではなく〈論評〉するには、別の考えから同じ結論を導く、批評から別の考えを提案するなど「自身の視点から」の内容を盛り込み、最後にその書籍を手にすることで、読者はどのようなことが期待できるのかを示す。

 いかがでしたでしょうか。今回は、私が通信制大学への進学のために資料を取り寄せ、そして、志願理由書と向き合ったときに
「過去の学習経験って何?」、「自身の視点から詳しく論評するってどういうこと?」という当時の私自身の疑問に焦点を当てた内容に仕上げました。最後のまとめ中に2⃣について、実際に私が用いた3段論法を盛り込んであります。自身で添削に添削を重ね辿り着いた戦果です。もし構成で詰まったら使ってみてください。


追伸
 慶応通信には不合格があることと、高校から中退した大学まで理系だったので文転はめちゃくちゃ不安でした。(すみません!噓です!今も不安です!)入門書の書籍探しから含めると、志願理由書に半年間くらい時間をかけました。かなり真摯に取り組んだ思いがあったので、合格はとても嬉しかったです。(こんな経歴だから書類選考でも本当にガクブルでした…合格通知書の封筒めっちゃうっすいんだもん、中身見るまで落ちたと思って萎えてた…ココイチ勇気出して読んだ文書。間違いない!)
 何はともあれ、ここからがスタートラインなので卒業まで七転び八起きで走り抜けます!

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1)慶応義塾大学通信教育部,2020,『2020年度/74期生 学生募集要項 正科生 慶応義塾大学通信教育課程』,東京:慶応義塾大学,12.
2)同書,1.
3)佐藤望,2020,『アカデミック・スキルズ―大学生のための知的技法入門 第3版』,東京:慶応義塾大学出版会